家族の介護

定期巡回・随時対応型訪問介護看護とは?ケアマネが現場からわかりやすく解説

yasasiikaigoblog

こんにちは、大貴です。
介護歴12年、転職5回のケアマネジャーです。

「定期巡回って、普通の訪問介護と何が違うの?」
「24時間対応って本当に来てくれるの?」

在宅介護を考えているご家族から、こういった質問を受けることは本当に多いです。

実はこのサービス、かなり便利なのに知名度が低いんです。
利用者さんやご家族はもちろん、正直なところ…ケアマネでもあまり理解できていないケースもあります笑

わたしは現在、定期巡回・随時対応型訪問介護看護ステーションで計画作成責任者として働いています。
現場で感じているリアルも含めて、わかりやすく正直にお伝えします!

  • 在宅介護を続けるか施設入所か迷っている
  • 夜間の急変が不安
  • 定期巡回と訪問介護の違いがよくわからない

そんな方の参考になれば嬉しいです。


定期巡回サービスとは?ざっくり説明

正式名称は「定期巡回・随時対応型訪問介護看護」
長いので、現場では「定期巡回」と呼んでいます笑

簡単に言うと👇

「短時間の訪問を1日複数回+緊急時はいつでも対応するサービス」

2012年に介護保険制度に新設された、比較的新しいサービスです。
「施設並みのケアを自宅で受けたい」という需要に応えるために作られました。


定期巡回の2つの機能

① 定期巡回(計画的訪問)

  • 1日1〜4回ほど訪問
  • 1回10〜30分の短時間
  • 排泄介助・服薬確認・体位変換など

👉「ちょっとだけ来てほしい」に強いサービスです

② 随時対応(緊急時)

  • 24時間365日コールセンターに対応
  • 電話で相談OK
  • 必要なら夜中でもスタッフが訪問

👉夜中の安心感はかなり大きいです


訪問介護との違い

一番の違いはここです👇

「回数制」か「定額制」か

  • 訪問介護 → 使った分だけ課金
  • 定期巡回 → 月額固定

👉回数が多い人ほどコスパが良くなります

比較項目 通常の訪問介護 定期巡回サービス
訪問回数 週数回〜(回数制限あり) 1日複数回可能
1回の時間 30分〜60分が一般的 10〜30分程度(短時間)
緊急時対応 基本的に対応なし 24時間随時対応あり
看護連携 別事業所と連携が必要 一体型なら看護も同事業所
費用体系 回数・時間に応じて加算 月額定額制

費用の目安(2024年度介護報酬改定後)

定期巡回の費用は要介護度によって月額が決まります。
以下は自己負担1割の場合の目安です。

要介護度 月額自己負担(1割)の目安
要介護1 約8,000円
要介護2 約11,000円
要介護3 約16,000円
要介護4 約21,000円
要介護5 約24,000円

※上記は一体型(訪問介護のみ)の目安です。看護も含めると別途費用がかかります。正確な金額はケアマネまたは事業所にお問い合わせください。


【現場あるある】ここが誤解されやすい

①「定額=使い放題」と思われがち

これ、めちゃくちゃ多いです笑

「携帯の無制限プランみたいな感じですよね?」
…って言われたことあります😂

でも実際は👇

限られた人員をみんなで分け合っているサービスです。

👉無限に呼べるわけではありません。だからこそ最初の説明がめちゃくちゃ大事です。

②なんでも頼めると思われる

  • 「掃除してほしい」
  • 「ペットの世話」
  • 「ゴミ出しだけお願い」

👉基本NGです笑

なかには「家に不審者がいるから来て!」という連絡が来たこともあります😂
…いやそれはセコムです笑


メリット(現場目線)

①夜の安心感が段違い

「夜に何かあったらどうしよう」
この不安が減るだけで、ご家族の負担はかなり軽くなります。

担当している利用者さんのご家族から「夜、安心して眠れるようになった」という言葉をよくいただきます。
これが一番の価値だと思っています。

②短時間ニーズに対応できる

「朝の服薬確認だけ5分来てほしい」「昼の排泄介助だけ10分でいい」
こういったピンポイントのニーズに対応できます。

通常の訪問介護は1回30〜60分が基本なので、ここが大きな違いです。

③在宅生活を延ばせる可能性がある

要介護4〜5の重度の方でも、定期巡回を使って在宅生活を続けているケースをわたし自身が担当しています。
「特養の待機が長い」「できれば自宅で過ごさせたい」というご家族にとって、有力な選択肢になります。


デメリット(正直に)

  • 地域にないと使えない(地域密着型サービスのため)
  • 時間指定が難しい(「○時に来てほしい」が対応しにくい)
  • 使わなくても定額(状態が安定している月でも費用は同じ)
  • 事業所によって質に差がある

向いている人・向いていない人

向いている人

  • 要介護3以上で、1日複数回の介護が必要な方
  • 夜間の急変・緊急時対応を重視したい方
  • できるだけ自宅で暮らし続けたい方・ご家族
  • 医療的ケアが必要で、看護との連携が必要な方

向いていない人

  • 状態が安定していて訪問回数が少なくて済む方(通常の訪問介護の方がお得)
  • 時間を厳密に指定したい方
  • 地域に定期巡回の事業所がない方
  • 要介護1〜2で、まだ自立度が高い方

現場目線で一番大事なこと

👉 事業所選びで全てが変わります。

定期巡回は事業所ごとの差が大きいサービスです。
スタッフの人数・対応の丁寧さ・コールへの応答時間……ケアマネ任せにせず、複数の事業所を見学・比較することをおすすめします。


まとめ

定期巡回は、在宅で頑張りたいご家族のためのサービスです。

  • 向き不向きがある
  • 事業所選びが重要
  • 誤解されやすいポイントがある

「うちの親に合うかも」と感じたら、まずは担当のケアマネに相談してみてください。
選択肢として知っているかどうかだけで、介護の質はずいぶん変わります。

この記事が少しでも参考になれば嬉しいです!
最後まで読んでいただきありがとうございました。


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ABOUT ME
大貴
大貴
30代3児の父親|介護福祉士|介護支援専門員(ケアマネジャー)|福祉住環境コーディネーター2級|介護職経験12年|転職経験5回|一時期は介護を離れていたが「やはり自分の天職は介護だ!」との考えに至り、現在は定期巡回ステーションで計画作成責任者として勤務中|自身の経験を活かし、介護に関わる方たちの不安や悩みを少しでも解決できるよう情報を発信しています。
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