特養勤務は辛い?現役介護士が疑問に答えます!
介護業界への就職を考える時、選択肢として様々な施設がありますよね。
特別養護老人ホームやショートステイ、デイサービス、グループホームに有料老人ホームなどなど…
この記事では、その中でも特別養護老人ホーム、通称「特養」について、実際に勤務した経験をもとに、主な業務内容、一日の流れをご紹介したいと思います。
先に結論から言うと、非常にハードです笑
あくまで私個人の見解となりますが、少しでも施設選びの参考になれれば嬉しいです。
特養の魅力も紹介しているのでぜひ最後まで読んでくださいね!
まずは基本をざっくり解説!特養ってどんなとこ?
まず最初に特養はどのような施設か、簡単に解説していきますね。
ざっくり言うと、特養とは要介護高齢者のための生活施設で、入浴、排泄、食事等の日常生活の支援や機能訓練、健康管理及び療養上の世話を行うところです。
要介護高齢者とは、生活に何かしらの支援が必要な人のこと。
その支援の程度により、介護度が分かれています。
介護度は要介護1〜5まであり、特養は基本的に要介護3からの人が入居対象です。
利用定員29名以下の小規模施設は地域密着型特別養護老人ホームと呼ばれ利用される方が地域の方のみに限定されます。
また、施設の設備はユニット型と従来型の二種類あり、ユニット型は利用者様のお部屋(居室)は個室でりビングスペースを近接して配置、従来型は居室が準個室となり基本的に数名の利用者様で同じお部屋を使用します。
その他色々細かい規定がありますが、ややこしくなりので省きますね笑
施設の管理者や相談員を目指すのであれば、もっと深い知識と理解が必要になると思いますが、介護現場で働く分には上記事項がなんとなーく分かっていれば大丈夫。
ちなみに私は初めて特養に就職したとき、配属先の先輩に「特養ってなんの略称なんですか?」なんて質問をするレベルでした笑
もっと詳しく知りたい方は、厚生労働省作成の資料リンク貼りましたので確認してみてくださいね。https://www.mhlw.go.jp/content/12300000/000663498.pdf
特養の業務内容。やっぱり体力勝負!
続いては業務内容についてです。
はっきりってなかなかハードだと思います。体力勝負です笑
前項で特養入所対象の人は要介護3以上と解説しましたが、要介護3以上の方は介助無しには一人で生活することが難しく、要介護5にもなると排泄、入浴、食事すべてにおいて介助が必要な状態な方がほとんどです。
そんな方たちが集まっている施設なので、おのずと介助量が多くなります。
オムツ交換やトイレ誘導、車椅子からベットへの移動、入浴介助、食事介助、着替えや歯磨き等の介助など盛りだくさん笑
腰痛や肩こりなどは介護職共通の悩みかも知れません笑
介助以外にもシーツ交換や洗濯、食器洗い、部屋の掃除等の雑務もたくさんです。
そして特養で正職員として働く場合、日勤、早番、遅番、夜勤の4交代制もしくは3交代制勤務になります。
まさに体が資本の肉体労働です。
日勤の一日の流れ
参考までに、私が働いていた施設での一日の流れ(日勤)を紹介しますね。
出勤をしたら、まず申し送り事項が記入されたノートを確認します。
ゆっくり読んでいる時間はないので、なるべくサッと読んで急いで排泄介助へ。
ノートに必要な申し送り事項が書かれていないこともあり「え、聞いてないけどなにこれ?」みたいなことも度々あります笑
排泄介助が終わったら、休む間もなく次の業務へ。
この時、他の日勤職員やパートさんがいればそれぞれに業務を割り振ります。
いなければ当然全て一人で行います笑
シーツ交換、水分介助、介護記録、ラジオ体操、居室清掃などなど。
トラブルなく業務が進めばよいですが、なかなかそうもいきません笑
体調不良の方がいたり、転んでしまう方がいたり、家族が急に面会に来たり…
一人だともはやどうにもならない時があります笑
その時は、色々諦めて他職員が出勤するまで耐え忍ぶしかありません笑
12時には昼食になるので、それまでにお茶を入れたりおしぼりを準備します。
昼食の時間は決まっているので、そこに合わせて業務の段取りをつける感じですね。
なかなかうまくいきませんが…
昼食介助です。
誤嚥に注意し、利用者様のペースに合わせて介助を行います。
食事の際、全て介助が必要な方が数名いるので大変です。
ようやく休憩です。
休憩中に午前中できなかった介護記録等の作業をすることもしばしば…
午後は遅番職員も出勤する為、少し人員に余裕ができます。
でものんびりしている暇はありません。
やらなくてはならないことがたくさん。
16時を過ぎたくらいから終わりが見えてきて少し元気になります笑
残った介護記録や夕食の準備をします。
あとは遅番に託しついに退勤!
開放感と疲労感でいっぱいです笑
施設によって一日の流れは違いますが、私が働いていたところでは大体こんな感じでした。
入浴介助を行う日や行事等がある日には、当然また違った流れになります
特養で働く魅力とは?
ここまで読んで「大変そうだな…」と思っている方が多いのではないでしょうか?
はいその通りです笑
大変です。体力勝負です。
では特養の魅力とはいったいなんでしょうか?
いきなりお金の話になってしまいますが、収益性が他の事業と比べ比較的高いことと、業務内容を加味され、他と比べ給与面で優遇されていることが多いです。
介護度の高い利用者様と多く接するので、介護技術もメキメキと身につきます。
特養での経験があれば、他の事業所で働くときにも大きな強みになるかと思います。
介護施設=特養と思っている方も多くいるので、ある意味花形とも言えますね笑
まとめ
最後にこの記事を簡単にまとめます!
- 特養は要介護3以上の方を対象とした施設
- 介護量は他事業所と比べ多く体力勝負!
- 交替勤務の為、体調管理に注意が必要
- 給与面では比較的優遇されていることが多い
- 介護技術がメキメキと身につく
いかがでしたでしょうか?
当然ですが、この記事で紹介した内容が全てではありません。
もっと楽な特養もあるでしょうし、その逆もあるでしょう笑
結局は働いて見なければ分かりません。
もし迷っていたら勇気をもって飛び込んでみたらどうでしょうか?
一緒に頑張る仲間ができたら嬉しいです笑
最後まで読んで頂きありがとうございました!